
北星ゴム工業株式会社様 導入事例紙の手順書作成・管理をクラウドで一元化。
“使われるマニュアル”でOJT教育の属人化を解消へ
教育の標準化と効率化を目的に、北星ゴム工業株式会社様ではCOCOMITEを導入。課題となっていたマニュアルの形骸化や紙・動画などの情報分散を解消し、初めてやる作業や久しぶりにやる作業時は必ずマニュアルを見るという習慣づけへと繋げています。
今回は、導入を推進された執行役員 DX化推進部長 兼 原価企画室室長の永山様、DX化推進室の山田様・杉澤様にお話を伺いました。

まとめ
- お客様名北星ゴム工業株式会社
- 業種製造業
- 課題版管理不足によるマニュアルの形骸化、紙マニュアルや動画の一元管理
- 目的最新版マニュアルの一元管理と活用促進
- 効果マニュアル作成工数2/3に削減、OJT前のマニュアル内容確認で教育内容標準化

導入前の課題
紙・動画が混在した非効率なマニュアル運用
北星ゴム工業様では、マニュアルが紙中心で管理されており、更新や現場での活用が進まず、実質的に形骸化。教育もOJT中心で属人化しており、マニュアルはあくまで“補足資料”として扱われていました。
自社の運用に適した“柔軟な形式・価格・信頼性”が決め手に
複数のマニュアル形式が混在する現場において、COCOMITEは柔軟な表現・編集スタイルに対応。クラウドと紙のダブルスタンダードを解消できる点も評価されました。
永山様:弊社では、表形式の「技術要件マニュアル」と、画像や動画を含む「作業手順マニュアル」があります。動画メインのツールだと合わず、COCOMITEのように文章だけ・表形式・画像や動画など形式を柔軟に変更できて、かつ全マニュアルを一元管理できるツールは、まさに求めていたものでした。
また、長く使い続ける前提で導入しやすい価格であること、そしてコニカミノルタという大手企業が提供するツールである信頼性も大きな後押しになりました。
導入の効果
マニュアル作成工数を2/3削減。マニュアルをかけ合わせたOJTへ
COCOMITE導入により、マニュアル作成時間を約3分の2に削減。現場では“マニュアルを見る”という文化が浸透し、教育の標準化が進んでいます。
永山様:初めての作業や久しぶりの作業時に、マニュアルを確認する習慣が根づいてきています。QRコードで現場からすぐアクセスできるのも好評で、協力会社への教育にも活用されています。
従来は紙マニュアルを持って口頭で指導していたところが、「COCOMITEの内容を確認してから教える」という流れに変化。教育内容の属人化解消につながることを期待しています。
バックオフィスでもマニュアル活用が進展
永山様:製造現場だけではなく、バックオフィス部門でもCOCOMITE利用が進んでいます。今まであまりマニュアル化されていない分野でしたが、ツール画面のスクリーンショットを活用し、手順書が簡単に見栄えよく作成出来ると好評です。


活用されるマニュアルの運用体制づくり
検索性を担保する運用ルール、見やすさを担保する体裁統一
誰が見てもわかりやすく、すぐに必要な情報にアクセスできるよう、運用ルールと仕組みの整備にも力を入れています。
永山様:検索性向上のため、各マニュアルには品目IDや図面番号の登録を徹底しています。「マニュアル作成ルールのマニュアル」を最初に整備し、ルール遵守を促しています。COCOMITEの機能である承認フローを活用し、必ず上長の承認を得た上で現場に展開するようにしています。紙マニュアルは撤廃し、全マニュアルをCOCOMITEに集約する予定です。タブレットやPCでの閲覧を前提とした運用へ移行するため、タブレット等の導入・台数確保も進めています。
山田様・杉澤様:マニュアル作成時には、画像や文章の体裁を統一することで、誰が見てもわかりやすいよう工夫しています。
成果拡大に向けた今後のアクション
社内の全情報をCOCOMITEに集約する体制を目指して
COCOMITEを新人教育や引き継ぎ、退職時の引継ぎ業務にまで拡張し、全社的な情報の一元化を目指しています。
永山様:紙マニュアルを完全撤廃し、COCOMITEだけで情報共有が完結する体制を目指しています。DX推進の一環として、部署横断の意見交換も行いながら全社活用を進めています。
山田様:AIによるデータ移行機能も活用し、より効率的な運用を目指していきます。
杉澤様:音声読み上げ機能のような現場での利便性向上につながる機能にも期待しています。
永山様:当時は最新版の管理ができておらず、マニュアルは現場で使われていない状況でした。マニュアル内容の承認フローでハンコを使用していたこともあり、紙マニュアルが主でした。文字だけでは伝わらず、動画マニュアルをYouTubeに限定公開する試みもしていましたが、管理がバラバラで導線もなく、セキュリティの懸念もありました。
写真やPDF、動画などを活用して、見やすく実用的なマニュアルにしたい。そんな思いに応える手段として、経営層の後押しもあり、COCOMITE導入の検討が始まりました。