三井金属計測機工株式会社様
業種 | 製造業 |
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利用規模 | 工場の作業者を中心とした約40名 |
用途 | 作業指図書、組立手順書等 |
利用プラン | スタンダードプラン(SSOオプション付き) |
- 導入背景
- 生産現場からの作業指示書の承認をスムーズに行いたい
- 目的
- 「誰でも迷うことなく作業ができる」という製造業のあるべき姿の実現
- 効果
- 全ての作業に手順書が必要という認識が浸透し、手順書を一元管理できる運用の実現
はじめに
三井金属計測機工株式会社様は「計測制御技術」と「精密機器部品の設計・組立技術」という2つの強みを活かし、新しい価値を創造するモノづくりに力を入れている会社です。
生産現場からの作業指示書の承認依頼をきっかけとして、「誰でも迷うことなく作業ができる」という製造業のあるべき姿を実現するために、手順書を弊社のCOCOMITEで一元管理する運用へと移行されました。今回は様々な部門で責任者を歴任し業務のDX化を主導、COCOMITE導入プロジェクトの総責任者である大重様と生産管理とICT推進を担い、COCOMITEの導入&活用推進者である磯田様を中心にお話を伺いました。
※2024年2月のインタビュー及び2023年11月開催のウェビナーの内容から抜粋して執筆
左:生産管理部 部長 早瀬様
中央:生産管理部兼 ICT推進室 磯田様
右:品質保証部 部長 兼 品質保証部 安全・環境担当部長 兼 経営企画室 兼 ICT推進室 大重様
COCOMITE導入の背景
業務の属人化も、マニュアル作成の属人化も解消したい
磯田様:以前の運用方法ですと更新に時間がかかるため、作業指図書を作って終わりになってしまっている部分が多かったので、これを何とかしたいと思っていました。あとは実際に現場では個人で紙のメモを取っている方も多く、そのナレッジを皆に共有できるようにしたいと考えていました。同時に〇〇さんに聞けば分かるけど・・・。という属人化をなるべく減らしたいと思っていました。
大重様:下記図に一例をあげましたが、手順書を承認する側、作成、閲覧する現場側共に様々な課題感がありました。
そこで、まずは現状を把握するところから開始し、その中で理想の状態である「手順書のあるべき姿」を設定していきました。私たちが設定した「誰でも簡単に作ることができ、みることが出来る」という手順書のあるべき姿の実現に向けて、まずはExcel/Wordで作った手順書をオンラインストレージで管理するという既存のツールを活用した手法を検討しました。
しかし、この方法だと自由度が高すぎる為にテンプレートやルール作りが大変で、結果としてかえって属人化が進むという課題が発生することが分かりました。そこではじめて、専用ツールの導入検討にうつりました。ツールを検討していく中で「オンラインマニュアルツール」の存在を知り、これを利用することで多くの企業がマニュアルツールを利用する中で生まれた成功の型を踏襲し、効率よく手順書の標準化を行うことを目指しました。
写真:COCOMITEで手順書をみながら基盤 の取付を行っている様子
COCOMITE導入の決め手
使いやすく、自社の要件を満たすツールの中で最も費用対効果が高かった
大重様:実際にツールの比較検討に入ると、現場からはあれもやりたい、これもやりたい。こんな機能も欲しいという声があがりました。しかし、今やっていないのに本当にその機能を使うのか?という疑問があったので、自社に本当に必要な機能は何か、という観点で必要要件を先にまとめたうえでツール選定に入りました。結局機能が多くなればなるほどツールの価格も高くなりますし、使いこなすのにも時間がかかるので、これからツールの導入を検討される企業さんはぜひここをはじめにしっかりと整理したうえ、ツール検討に入ることをおすすめします。
また、どうしてもユーザーは機能が沢山あったほうが便利そうだと思いますし、ツール導入を決裁する人は、最小限の費用で最大限の効果を得たいと考えます。役割や立場の異なるメンバーでしっかりと対話を行う中で、ツール導入の目的やそれに合わせた自社の要件をしっかりと洗い出していくことが大事だと思います。
弊社の場合、自社が重視するポイントにおいてどのツールが最もマッチするかという観点で選定した結果、COCOMITEを採択致しました。総合点で判断するのではなく、自社が重要視するポイントを明確にしたうえでの判断でした。動画にまつわる機能を重視しなかったのは、動画をメインとした手順書にすると、作成するのにも閲覧するのにも、更新するのにも時間がかかるのと、作成する人が動画を作れる人に固定され、属人化しかねないと判断した為です。あとは担当者が親身に対応してくれたりと、人の相性が良かったというのもありますかね。笑
【三井金属計測機工様の必要要件】
・写真に簡単に指示内容が書けるか
・文章のフォーマットが統一出来るか
・承認フローの機能があるか
・シングルサインオン(SSO)の機能があるか
写真:大重様
COCOMITEの導入効果
手順書が一元管理できる運用に
大重様:導入効果を図で表すと、下記の図になります。当初は「COCOMITEでやるんですか?」という現場の反応もありましたが、今は「ココミテで書いておきました!」という自発的な動きになり、結果として一元管理できる運用になりました。また、全ての作業に手順書が必要だよね。という認識が浸透し、何か分からないことが出てきたら「ココ見て!」「ココ書いて!」が現場の合言葉になってきています。約一年で113個の手順書がCOCOMITEで作成されました。
マニュアル運用で大事にしていること
大重様:作業者を早く一人前の技能者にする、作業者が不安にならないようにするために、下記ポイントに気を付けながら手順書化を進めています。COCOMITEはステップ形式なので、1ステップ1作業が視覚的に分かりやすく徹底しやすいのと、写真等の画像を入れる部分も固定化されているので、特に意識せずとも自然に見やすい手順書が誰でも簡単に作れる設計になっているので有難いです。
【手順書作成時に気を付けているポイント】
・見る側の視点に立って作成を行う
・わかりやすいように写真等の画像を上手く使う(写真と文字をセットで使う)
・1ステップ1作業を徹底する
今後の展望
磯田様:作業者が手順書を見ながら作業を行いやすいようにモニター画面を使ってCOCOMITEの手順書を表示したり、マウスレスでもページ送りしたりできるようにする等、より閲覧者が見やすく作業をしやすいように、閲覧する環境を改善していきたいと考えています。また慣れてくると手順書を開かずに作業を行うこともありますが、作業開始時にはCOCOMITEの手順書を開いてから作業を開始するというフローに変更することで、作業に変更があった際に漏れなく作業者が気づき、更新された手順書に記載の正しい作業手順を実施できる運用にしていきたいと考えています。丁度過去のトラブル事例を集約しているところでもあるので、作業実施時には必ずCOCOMITEで変更点や過去のトラブル事例を確認したうえで作業を開始するフローにしていくのが理想だと考えています。
写真左:磯田様、写真右:弊社CSマネジャー矢貴
お客様名 | 三井金属計測機工株式会社 |
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お客様概要 | 「計測制御技術」と「精密機器部品の設計・組立技術」という2つの強みを活かし、新しい価値を創造するモノづくりに力を入れている会社です |
業種 | 製造業 |
事業内容 | ⻘果物⾮破壊光センサおよび、関連システムの設計・製造・修理および販売 電子製品、電子応用装置および電気計測器の設計・製造・修理および販売 産業機器向け部品等の製造、治具・検査装置等の設計・製造・修理および販売 建設業(機械機器設置工事業、熱絶縁工事業) 食品向け/工業製品向けの計測装置開発・製造・修理および販売 |
創業 | 1973年 |
所在地 | 愛知県小牧市小木東2-88 |
URL | https://mkit.mitsui-kinzoku.com/ |