
株式会社ファミリーマート様 導入事例「COCOMITE」で店舗DX推進、
本部・店舗の業務効率化と働きやすさ向上
業務効率化と働きやすさの向上を目指し、ファミリーマート様では全国約1万6,000店舗に向けた店舗DXの一環として、COCOMITEを導入。
本部・店舗それぞれの業務課題に対し、マニュアル運用の変革がどのように寄与したのか。導入を推進されたオペレーション本部の室山様・保坂様にお話を伺いました。

まとめ
- お客様名株式会社ファミリーマート
- 業種小売・流通
- 課題本部でのマニュアル作成・更新の迅速化、マニュアル管理業務の負荷軽減、店舗でのマニュアル検索性向上
- 目的店舗DX推進による業務の効率化と働きやすさ向上
- 効果マニュアル公開までの時間が約半分に削減*、検索性向上で店舗の自己解決促進
*改訂内容や部署によって変動あり。2024年第一四半期での計算結果参照。

導入前の課題
課題は、マニュアルのタイムリーな更新・一元管理・店舗での検索性
ファミリーマート様では、店内オペレーション、教育、店舗運営(マネジメント)、緊急事態対応、機器の操作など社内で作成したマニュアルのデータ化を外部委託し、店舗にPDFデータで配信をしていました。多岐にわたる業務を対象とした社内でマニュアル化したデータを、外部委託によってPDF化・配信を行っていました。
しかし、外部委託を利用した運用体制では、修正依頼から店舗反映まで3〜4週間かかることも多く、迅速な情報共有が難しい状況でした。
店舗では、マニュアルの活用、検索機能面において使用しにくい部分があり、店舗運営に関する情報の属人化などが課題でした。
情報が分散し、属人化が進む中で求められた“統合”と“仕組み化”
タイムリーに更新できないため、マニュアルとは別に作業解説動画やガイドブックも存在し、情報が散在していました。店舗運営に関する情報が文面、動画などさまざまな手段で存在する中、すべてを把握する必要がある店舗責任者の負担、情報の属人化も課題でした。
店舗オペレーションに関する情報を一括して格納・検索できる仕組みを検討する中で出会ったのがCOCOMITEでした。
導入の効果
マニュアル公開までの時間を約50%削減*、本部の業務改革推進
*改訂内容や部署によって変動あり。2024年第一四半期での計算結果参照。
COCOMITE導入により、従来は外部委託していたマニュアル作成・更新業務が内製化され、本部主導での即時対応が可能に。
保坂様:マニュアル化の業務負担が増えるのではと心配する声もありましたが、PowerPointやメール作成程度のスキルで直感的に操作できるため、現場もすぐに馴染めました。
これまで1つのマニュアルを公開するまで3~4週間程要していましたが、改訂内容や部署にもよるものの、現在は、社内承認を含めて10日前後で公開が可能となりました。2024年第一四半期では、50項目の改訂を行い、所要時間は従来から50%程度削減することができました。
本部スタッフが“必要なときに、必要な情報を、即時作成・更新できる”環境が整ったことで、マニュアルの改訂頻度も向上しています。マニュアル運用内製化がポジティブな業務改革につながっています。
COCOMITEの柔軟な編集・公開権限の設定や承認フロー機能も、マニュアル作成の効率化を促進しました。
室山様:作成中のマニュアルを特定の担当者だけに閲覧・編集できるように制限できるのはとても便利です。新紙幣対応のような全国一斉リリースが必要な案件では、事前に関係者のみで準備を進め、集中して作成できる環境が非常に助かっています。
作成したマニュアルの社内承認フローのための機能もあり、本部においてマニュアル全体の管理もしやすいです。
マルチデバイス対応×本文検索により、店舗でほしい情報が見つかる。 問い合わせ削減、本部・現場間のコミュニケーションを促進。
全文検索・タグ検索に対応したCOCOMITEの検索機能は、日常的な検索感覚で使えると現場からも好評。現場で確認できるマルチデバイス対応で利便性が向上しました。教育や問い合わせ対応の効率も向上し、業務全体の生産性を高めています。
室山様:検索性能が向上したことで、従来のように「店舗事務所でしかマニュアルを確認できない」といった現場の悩みも解消されています。
以前は、専用システムに格納された電子マニュアルを、店舗スタッフがストアコントローラー(以下:ストコン)から閲覧していましたが、今では検品・返品などで使う携帯型端末(MAT)でも確認が可能に。
全文検索・タイトル検索・タグ検索にも対応しており、マニュアルの利便性は大きく向上しています。あらかじめ決まったキーワードだけでなく、全文検索ができるのがCOCOMITEの大きな特長です。日常的に使っている検索と感覚が近く、現場でも「調べたいときにすぐ確認できる」と好評です。困りごとがあれば、すぐマニュアルを検索して確認できるので、現場の教育もしやすくなります。
マニュアルを理解しづらい場面では、以前はスーパーバイザーが本部に問い合わせるケースが多く、双方にとって負担となっていました。今では、必要な情報をその場で検索・確認できるため、現場のストレスも軽減されています。わかりづらい箇所は、店舗側からフィードバックをもらうことで、短時間で修正や反映することもできますので、柔軟に対応できるのもメリットです。
本部でも「ここに書いてあります」と伝えるだけでなく、同じマニュアルを画面越しに一緒に見ながら、意図や背景まで説明できるようになり、理解のスピードも向上。結果的に、現場と本部のコミュニケーションもより円滑になっています。


導入後の変化と成果拡大に向けた今後のアクション
全国約1.6万店舗・約20万人の24時間365日利用に耐えるシステム強度
店舗ID(店舗毎にログインできるようにIDをキーにしたログイン認証方式)を利用することで、パート・アルバイトなどメールアドレスを持たない人もマニュアルへのアクセスができるようになりました。
また、コンビニで利用されるオンラインマニュアルとして、24時間365日店舗でアクセスできる必要があります。サーバーのメンテナンスがあると、その時間帯はマニュアルを使うことができないというのでは困ります。今回のココミテ導入プロジェクトを通じ、ほぼ無停止で、いつでもマニュアルを閲覧できる状態を実現しました。
マルチデバイス対応で、店舗スタッフの誰もがアクセス可能に
ストコンや発注端末だけでなく、店舗業務に使用するスマートフォン型端末(MAT)にも対応。さまざまな働き方に対応した、フレキシブルな運用を実現しています。
室山様:COCOMITEは、ストコン、MAT、発注端末など、さまざまな店舗機器で閲覧できるため、バックヤードに限らず店舗内のあらゆる場所で確認できます。
短時間勤務のスポットワーカーや新しく入った方も、端末さえあればすぐにマニュアルにアクセスできるので、安心して業務に取り組めるようになっています。
※本記事は下記内容をもとにしております。https://www.ryutsuu.biz/column/q0831111.html
保坂様:店舗は使いやすいマニュアルを求めていて、本部ではマニュアルの更新・管理しやすくしたいという課題を持っていました。
本部側は、マニュアル化を外注しておりましたので、委託先に修正をお願いしてから、新しいマニュアルが店舗に届くまで3~4週間要していました。タイムリーに店舗に公開しなければいけないマニュアルもある中で、迅速にマニュアルを更新できず、配信までに時間を要するのは、以前からの課題となっていました。