
森村商事株式会社様 導入事例「操作画面キャプチャ×説明文」のマニュアル整備で、システム導入期の問合せ対応時間・コスト約95%削減*。
~全文検索で社員の自己解決を促進。150件の規程もAI機能で2ヶ月で移行~
森村商事様では、新システム導入時にCOCOMITEを活用して操作マニュアルを整備しました。その結果、過去のシステム導入期と比較して問い合わせ件数80%以上削減、1件あたりの対応時間を約1/6に短縮し、問い合わせ対応時間を約95%削減することができました(コスト換算で従来比約95%カット*)。
AI機能を活用した既存規程150件の移行も約2か月で完了、全文検索機能により社員の自己解決が進み、短期間で“探さない・迷わない”環境を実現しました。 今後、全社向けマニュアルをさらに拡充すると共に、各部門にアカウントを付与し、マニュアル作成・活用を部門単位で推進していく予定です。

まとめ
- お客様名森村商事株式会社
- 業種貿易商社(専門・複合商社)
- 課題問合せ対応の負担が課題だった。
・全社員向けマニュアルがPDF形式で分散。
・検索性が低く、社員が自力で情報にたどり着けない。
・更新ができておらず、情報が最新でない。 - 目的最新版マニュアルの一元管理と活用促進
- 効果
<システム導入期の問合せ対応時間95%削減、ROI約540%*>
・新システム導入期(約3ヶ月)の問い合わせ件数
COCOMITE導入前:1〜2件/日 →導入後:2〜3日に1件に削減。
・問合せ1件あたりの対応時間
COCOMITE導入前:30〜60分 →導入後:5〜15分に削減
<マニュアル利用浸透促進>
・閲覧数:システム導入月に単月約1,000アクセス
・社員アンケート:7〜8割が“マニュアル参照で自己解決できた”と回答
<規程規約の検索性向上>
・規程類の移行:全文検索により数秒で規程書内の知りたい場所にたどり着くことができた。
*労務費約5000円/h、システム導入期を約3ヶ月として算出。
<システム導入時の問い合わせ対応時間・コスト換算>
COCOMITE導入前:1時間/件×100件=100時間→500,000円相当
COCOMITE導入後:15分/件×17件=4.25時間→21,250円相当
COCOMITE3ヶ月利用料88,800円、削減費用478,750円、ROI 約540%

導入前の課題
マニュアル検索性と更新・管理が課題
新井様:マニュアルツールの検討は、総務部からの相談がきっかけでした。当初提案があったのは工場現場向けのマニュアル作成に特化したツールで、作成ツールやフォーマットがバラバラという悩みが発端でした。他にも、下記のような課題がありました。
・ローカル保存のため、異動や退職時に原本が不明。更新・管理に問題があった。
・福利厚生や化学品の廃棄方法等、部門をまたいで参照される情報が多い。
・マニュアルが最新でないと、問い合わせに迅速に回答できない。
ツール導入時は全社活用が前提となるため、改めて、全社規模でのマニュアル運用課題を整理した結果、一番の課題は「検索性」にあると特定しました。
太田様:以前から「欲しい情報がどこにあるのか分かりづらい」という声が社員から挙がっていました。社内ポータルにPDFリンクを一覧化して掲載していましたが、本文の単語が検索にかからず、ファイルを一つひとつ開かないと中身を確認できませんでした。結果的に社員が自力で解決できず、人事やICT部門に問い合わせが集中していました。ファイルの元データも各自がローカルで管理しており、編集できない・更新履歴が残らないなど、管理面でも課題がありました。
こうした背景から、森村商事様では「検索性」と「更新性」を両立できるツールを模索し、最終的にCOCOMITEを採用しました。
導入の決め手
検索・移行・見やすさで選定、AI機能も後押し
新井様:ツール選定では「検索のしやすさ・既存マニュアルの移行しやすさ・見やすさ」を重要視していました。その中で、COCOMITEが最もそれらのニーズに合っていると判断しました。PPTやPDFをアップロードするだけで自動移行できるAIデータ移行機能や、ファイル添付機能が非常に便利でした。“全社員が使いやすいか・見やすいか”という視点も大切にしました。
太田様:AI機能の充実も後押しになりました。特に規程や規約の移行はAIデータ移行と相性がよく、スムーズに移行できました。全文検索が可能なので、本文中のキーワードでも一発で目的のマニュアルにたどり着ける点が大きな魅力でした。これまで“探す手間”があった部分が一気に解消され、数秒で欲しい情報にたどり着けるようになりました。


活用されるマニュアルの運用体制づくり
約150の規程類もAIでスムーズ移行
導入にあたっては、以下のステップで全社プロジェクトとして進行しました。
【導入手順】
・各部門から2名ずつ、計10名のメンバー選定
・全社向けマニュアルを対象に設定
・作成ルールとスケジュールの策定
・フェーズ1:規程類約150件を3名でAIデータ移行(約2ヶ月)
・フェーズ2:全社マニュアル約70〜80件を移行、ツール操作手順書を作成(約3ヶ月)
・今後:全部門にアカウントを付与し、部門単位での運用を推進
新井様:オンボーディング時にマニュアル作成ルールを定め、全員が閲覧できるフォルダで共有しました。COCOMITEは画像と文章の配置がデフォルトで固定されているため、誰が作っても統一感が出ます。公開のたびにグループウェアで全社員に案内し、該当マニュアルのリンクも添付しました。
「質問が生まれないように」閲覧者視点のマニュアル作成
太田様:新井さんが作るマニュアルは本当にわかりやすいと、社内でも評判です。
新井様:「なるべく質問が生まれないように」という点を意識して作成しています。質問されそうな箇所は全てCOCOMITEに載せるように意識しました。実際に操作しながらスクリーンショットを撮り、抜け漏れがないようにしました。同じジャンルの内容は一つのマニュアルにまとめて検索しやすくしています。
【作成の工夫ポイント】
・1ステップにつき画像4つまで挿入可能&自動連番機能を活かして、画像と説明文をリンク。特にツール操作手順書で効果的。
・注意点や重要箇所は赤文字や太字で強調。見やすさ重視で色・太字は使い分ける。
・画像編集で図形やテキストを追加し、直観的に理解できるよう工夫。ログインIDやパスワードは問合せが多い傾向にあるため、画像内にも説明書きを入れて、文章を読まなくても伝わるように設計。
・目次は、知りたい箇所がぱっと分かるように、また検索で引っかかりやすいように構成。
・章節項構造で同一トピックを整理。
・URL挿入を駆使してCOCOMITE内で導線設計。
COCOMITEは浸透がスムーズに進んだ珍しい例
太田様:主に規程類の確認やツール操作手順書の参照で利用されています。アクセス数もかなり多いのですが、不満の声が全く上がってこないです。新システム導入時は、通常何かしらの問い合わせが上がってきますが、COCOMITEは浸透がスムーズに進んだ珍しい例だと思います。
新井様:規程改定時はアナウンスもするので検索・閲覧が一気に増えます。グループウェアを踏まないとCOCOMITEにアクセスできないようリファラー制限を設け、セキュリティも強化しています。社員が日常的に利用しているグループウェアから自然にアクセスできる導線を設計したことで、定着がスムーズでした。
導入の効果
システム導入時問い合わせ数50%超削減、対応時間は1/6に
新井様:以前は新システム導入時に1〜2件/日ほど問い合わせがあり、1件あたりの対応に30分〜1時間程かかっていました。COCOMITE導入後に、新システム導入した際は、2〜3日に1件程度に減少し、導入から時間が経った現在は、週1回あるかないかのレベルです。問い合わせ内容も不明点が明確なので、対応時間が5〜15分程度に短縮できました。COCOMITEで作成したマニュアルを同時展開した効果が表れていると思います。問い合わせする側も煩わしいと思うので、問い合わせする側・される側の負担軽減につながったのは大きいです。
・問い合わせ件数*:1〜2件/日 → 2〜3日に1件
・対応時間*:30〜60分/件 → 5〜15分/件
*COCOMITE導入前後の、システム導入時発生問合せで比較
新井様:COCOMITEのキーワード検索で、知りたい情報をピンポイントで見ることができ、自己解決に繋がっているのかと思います。問い合わせの多かった箇所はQ&A形式でCOCOMITEに掲載し、自己解決率をさらに高めています。
AIアシストと固定フォーマットで作成がラクに
新井様:AIマニュアル作成アシストで構成と本文のタタキ台を作ってから、編集しました。AIマニュアル作成アシストを使うことで、これまで自分では思いつかなかった構成を提案してくれます。結果として、より分かりやすく、読み手に伝わるマニュアルを作成できただけでなく、「こういうまとめ方もあるのか」という新たな気付きも得られました。
また、ゼロから自力で作るより、作成のハードルが下がりました。システム操作マニュアルは、画面の画像があるとわかりやすいので、スクリーンショットをワンクリックで貼れる機能は、非常に便利でした。もしパワーポイント等で作成していたら、文章や画像の位置等、レイアウト調整で大変だったと思います。
7~8割がマニュアル参照自己解決できたと回答
新井様:COCOMITE閲覧者にあたる社員にアンケートをとった際、「キーワード検索できるのが良かった。特に規程規約の内容を参照するときなど、本文中のキーワードも検索に引っかかるのが助かる。」という意見がありました。アンケート回答数30件のうち、7~8割の方は、システム導入時もマニュアル参照で自己解決できたという回答でした。COCOMITEの使い方説明は実施していないにも関わらず、スムーズに利用が進んでいます。
システム導入時のアクセス数は単月で1000
新井様:社内ポータルにCOCOMITE導線のアイコンを設置し流入を促しました。COCOMITEの利用統計機能で検索数ランキングや閲覧数推移が分かるので、活用成果を実感できます。システム導入時の6月は特にアクセス数が伸びて、単月で1000アクセスほどありました。マニュアルを見ながらシステム操作をしている裏付けになると思います。
規程類も簡単更新・すぐ見つかる
新井様:COCOMITEで規程類を管理するようになってから、更新も検索も格段にラクになりました。PDFでは本文が検索に引っかからず、どの規程に何が書かれているか探すのが大変でしたが、今は必要な情報にすぐアクセスできます。


成果拡大に向けた今後のアクション
部門ごとでの利用推進へ
新井様:今後は各部門にアカウントを付与し、マニュアル作成と活用を部門単位で推進していきたいと考えています。
太田様:今後、AI機能がさらに拡充され、チャットボットのように“対話型で情報を探し、詳細はマニュアルで確認できる”ような仕組みが実現すると、より便利になると思います。作成ルールがテンプレート化され、誰が作っても統一された見た目になるような機能にも期待しています。
太田様:DX推進室のミッションは“全社最適と業務効率化の推進”および“蓄積データの活用”です。必要に応じてツール導入を進めてきましたが、どのシステムでも導入時には“ログイン方法がわからない”などの問い合わせが必ず多数発生していました。業務中に対応が必要になるため、作業が中断され効率が下がる課題がありました。