
日世株式会社様 導入事例「マニュアルを作る時間がない。でも整えたい。」
現場の声から始まったCOCOMITE活用
~教育の質向上と監査対応強化を同時に実現~
わかりやすいマニュアルを用いて教育をしたい一方で、「マニュアル作成・整備に手が回らない」という現場課題から日世様はCOCOMITEを導入しました。AI機能による作成負荷の軽減や評価制度の見直しにより、現場でのマニュアル活用が進み、教育の質向上と監査対応の強化を同時に実現する運用体制を整えています。
今回は、COCOMITE導入を推進された金山様と、現場でCOCOMITEを活用されている笹之池様に、導入背景や成果を伺いました。

まとめ
- お客様名
日世株式会社(南アルプス工場・東松山工場) - 業種
食品製造業(ソフトクリーム関連資材・フルーツプレパレーションの製造販売) - 課題
手順の未整備や更新遅れにより、食品安全・労働安全に関するリスクが高まりつつあった。 - 目的
現場の負担を増やさず、教育と文書管理をの質を同時に底上げする仕組みを構築するため。 - 効果
半年で約120本のマニュアルを整備・体系的に管理
→ミス・トラブル発生時に即マニュアル化する運用により、同様のミスの再発がゼロに
→更新履歴管理と検索性向上により、監査証拠提示がスムーズに

導入前の課題
現場が忙しく、マニュアル整備が後回しになっていた
食品安全文化の醸成を推進されている金山様は、2025年4月に日世株式会社 南アルプス工場へ着任されました。工場全体の現状をアンケート等で分析し、「トレーニング強化のためには、マニュアル整備が必要」だと捉えました。
文書化要求をクリアできる文書管理の負担
日世様では、FSSC22000(食品安全マネジメントシステム)認証、ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)を取得しています。その中では、清掃手順など「文書として整えておくこと」が求められる領域があります。
金山様:以前から動画マニュアルツールを導入しており、現場の教育体制改善には取り組んでいました。一方、文書化要求されている内容は、動画ではなく文書で作る必要があります。文書マニュアル作成も効率化を進めたい思いがありました。
導入の決め手
AIが工程理解した下書きを作成
ツール検討では「現場の負担を減らすこと」を優先し、COCOMITEを試用しました。
金山様:AIでマニュアルの下書きを作成できる機能で自工場の作業手順を作成したところ、工程を理解しているかのように手順やコツ、安全上の注意点まで表現されました。自分で書くよりも分かりやすい表現で、感銘を受けました。
作成・検索の時短で、費用対効果を説明しやすかった
金山様:サブスクリプション型の良心的な価格設定に対して、マニュアル作成・検索時間の短縮だけでも投資回収が見込めました。監査対応など、日常業務以外の時間圧縮にもつながる見立てがありました。


活用されるマニュアルの運用づくり
ルールに組み込み、運用の土台を先に固めた
文書化情報に関する規定にCOCOMITEでの管理方法を追加し、工場ルールとして整備しました。マニュアル作成・更新を個人任せにせず、正式な運用として位置付けています。新工場の立ち上げを控えるメンバーから先行してレクチャー・導入を進めました。
金山様:これまでより簡単にマニュアルが作れることを強調し、ツールの良さを理解してもらいながら導入・浸透を進めました。製造場内にネットワーク未整備のエリアがあるため、ポケットWi-Fiを導入し、現場でマニュアルを閲覧できる環境を整備しました。
笹之池様:マニュアルは、スキマ時間や月1回の工場メンテナンス日に事務所のパソコンで作成しています。動画は作成時に画角やシナリオを考えたり、作業タイミングを見計らったりする必要があります。画像と文章を組み合わせたマニュアルであれば、忙しい中でもパッと写真を撮って後で編集できるので負荷が軽いです。
文書・動画・VRの使い分けを共有し、迷いを減らした
日世様では、文書マニュアル・動画マニュアル・VRを用途に応じて使い分けています。
<各手法の強みを組み合わせた設計>
文書:文書化要求準拠/不明点をピンポイントで確認(COCOMITE)
動画:言葉では表現しづらい、色の変化やリズムの表現(動画マニュアルツール)
VR:現場で作業する前に全体の流れを疑似体験
金山様:複数のマニュアル媒体がある中、「どの内容をどの形式で作るか」を整理し、社内新聞で発信しました。異なるシステム間もそれぞれの仕組でリンクを付けて参照できるように工夫しました。
評価と目標にひも付け、継続できる仕組みにした
マニュアルが整備されない背景には「作っても評価されない」問題がありました。
・暗黙知を形式知に変え、教育コンテンツを整備できる人を高く評価する
・マニュアルは会社の財産であり、マニュアルを通じて仕事をレベルアップする
改めて上記を共通価値観化するため、評価制度や個人目標に落とし込んでいます。
金山様:個人目標に「どんなマニュアルをいくつ作るか」を落とし込んでいます。教育訓練記録についても、「誰がどのように教えたか」や、受講者のアンケート結果まで残る形にしています。教育担当者が評価され、内容のブラッシュアップにつなげられる体制に改善しました。
安全注意の抜け漏れを減らす
新たに機能実装されたAI校正機能は、誤字脱字の修正だけでなく、安全衛生の観点でも活用されています。
金山様:AI校正で「全作業に対して労働安全上の注意点を入力する」というルールを反映しています。我々が認識していなかったリスクも注意点として追加されることもあるため、重宝しています。安全教育の抜け漏れを防ぎ、食品安全と労働安全を両立が進められます。
導入の効果
COCOMITEで新システムの手順整備、ミスをゼロに
2025年6月に現場へ展開して以降、12月までに約120本のマニュアルを作成し、現場主体でマニュアル整備する仕組みが確立されています。
笹之池様:第二工場では、新しい計量システム導入後に操作ミスが複数回発生していたので、COCOMITEでシステム操作手順書を作成・展開しました。内容を確認してから作業に入る流れを作った結果、同様のミスは発生しておらず、効果を感じています。
マニュアル作成時間が半減、作成ハードルが下がった
笹之池様:ExcelやWordでマニュアルを作成するのと比較して、COCOMITEでの作成は体感で半分程度になりました。「現場で写真を撮っておく→箇条書きで内容を入力→AI校正で整える」流れでサクサク作れます。
審査・監査時の証拠提示がスムーズに
COCOMITEは、マニュアル本文中のキーワード検索ができるため、検索スピードが上がりました。
金山様:検索性向上と規定書もアップロードしたことで、審査・監査の場面で必要文書を探す時間が短縮しました。月1回ペースで監査や審査がありますが、審査員の方から「便利なツールがあるんですね。」というお声もいただいています。BCPの観点でも、会社の財産であるマニュアルをクラウド上に保存することでリスクヘッジにつながっています。
新人や外国人従業員教育でCOCOMITE活用
笹之池様:COCOMITE導入後に新しく入社したメンバーへのレクチャーでも早速COCOMITEを活用しています。現場作業に入る前にCOCOMITEで流れを確認することで、業務理解がスムーズになります。不明点があった際もCOCOMITEで確認することで、自己解決につながっています。
金山様:AI翻訳機能を使って、文書マニュアルも外国人労働者に読んでもらえる環境を整備できました。


成果拡大に向けた今後のアクション
COCOMITEで新工場立ち上げをスムーズに
2026年夏の新工場立ち上げに向け、新規設備・新規工程に関する文書マニュアルをCOCOMITEで整備していく方針です。立ち上げ期は変更が多く、教育負荷も上がりやすいため、最初から整った状態を作る狙いがあります。
金山様:また、既存マニュアルのCOCOMITEへの移行を加速するとともに、さらなる多言語対応も視野に入れています。COCOMITE・動画マニュアル・VR、導入している各サービスの強みを活かしてシナジーを生み出せる状態が理想です。
金山様:マニュアル作成を依頼するのは簡単ですが、現場メンバーは実務で忙しいのが実情です。作成負荷を下げる仕組みの導入が必要でした。マニュアルが整備されない背景には、「作っても評価されない」という構造の問題もありました。評価されにくい仕事は後回しになりやすく、せっかく作ったマニュアルの多くが更新されていない状況でした。