
総合メディカル株式会社様 導入事例問い合わせ工数を年間約5,000時間削減、本部・営業の生産性向上に貢献
~ユニークな工夫でCOCOMITE浸透・自己解決を促進~
総合メディカル株式会社様は、社内問い合わせ対応による業務圧迫を解消するため、Webマニュアルツール「COCOMITE」を導入し、医業支援事業部門(営業部門)向けのマニュアルを整備されました。
導入後に実施された業務量調査では、社内問い合わせ工数を前年比で【年間約5,000時間削減】という大きな成果を達成。かつて頻発していた営業現場から本社への電話問い合わせは大幅に減少し、本社スタッフがコア業務に集中できる環境を構築されています。
今回は、COCOMITEの導入を推進された、事業開発本部シニアマネージャー山口様、コマーシャルエクセレンス部 大野様・菅様・田中様に、導入の背景から定着のためのユニークな工夫まで詳しくお話を伺いました。

まとめ
- お客様名総合メディカル株式会社
- 業種医療機関向けに多岐にわたるサービスを展開
- 課題社内問い合わせ工数(営業現場から本社への問い合わせがメイン)
- 目的情報の最新化・検索性向上による「現場の自己解決」促進、社内問い合わせ工数の削減と業務標準化
- 効果
・社内問い合わせ工数が年間約5,000時間削減*
・営業現場から本社への問い合わせ電話が大幅に減少、本社スタッフがコア業務に集中できる環境へ
・「COCOMITEを見ればわかる」という意識変革と自己解決力の向上
*社内実施の業務量調査データを参照。COCOMITE導入前後で社内問い合わせにかかる時間を年間約5,000時間削減できたことが立証されたもの。

導入前の課題
生産性向上の鍵は“社内問い合わせ工数”の削減だった
大野様:過去の本社は、現場からの問い合わせ対応に追われる毎日でした。
「5分おきに電話が鳴る」「1時間の会議から戻ると10件のメモが残っている」といった極端な状況は業務フローやサービスそのものの見直しによりなくなったものの、対応に追われ本来やるべき業務が圧迫されている現況は解消されないままでした。
また、社員によって対応にバラつきがあり、統一された回答を示せていないことも課題でした。
山口様:問い合わせの多くは「どこに聞けばいいかわからない」「マニュアルが古い・見つからない」といった基本的な情報不足に起因するものでした。
背景には、「営業現場を最優先に支える」という考え方を元に、営業拠点の社員が安易に本社に問い合わせることを否定しない企業文化もありました。
しかし、結果として問い合わせ工数が増大し、双方の生産性を下げる悪循環となっていました。グループウェアにマニュアルは存在していたものの、検索性が悪く、更新も滞りがちで、情報資産として機能していませんでした。
~『社内問合せ』の非効率性を指摘する声~
●本部側の声
・規程・通達等で周知している内容についての問い合わせについては各自の理解を深めてほしい
・稟議前の問い合わせ、提案前確認、契約の問い合わせ等、簡単なものから複雑なものまで広範囲の問い合わせがある
・各システムや電子機器使用のリテラシーが低い社員が少なからず存在している
・マニュアル・書式原本が複数場所に存在している
・社内情報共有ツール見直し、通達・連絡などの簡素化と検索性の向上が必要
●営業現場側の声
・商材の選択基準や採算基準の考え方など、明確に公表されていない部分があり、都度本部に確認が必要
・本部の担当割が分からず、誰に連絡をしたらよいのかが分からない
・部内に詳しい人がいない場合、ちょっとしたことでも相談ができず、本社に問い合わせている
・多くの商材を抱えるとその分問い合わせも多くなる
社内問合せ工数削減のため、マニュアル整備に着手
山口様:こうした状況を改善するため、マニュアル運用の見直しが検討されることになりました。
2023年にAIチャットボットを先行導入しており、電話問い合わせは減少し一定の効果を見いだすも、定型的な質問のみにしか対応できず限定的な利用に留まっていました。
「正確な情報を、誰もがすぐに確認できる仕組み」を整えること、やはり根本的なマニュアル整備が不可欠だという結論に至りました。
大野様:Excelでのマニュアル作成にも限界を感じていました。手順を追加するたびにレイアウトが崩れ、修正に時間がかかります。
継続的な運用・更新を考えると、Webベースのマニュアルツールへの移行が必要だと判断しました。
そこで、マニュアルのWeb化・マニュアルツール導入の検討が進められました。
導入の決め手
複雑な業務に対応できる機能性、手厚い「伴走支援」と「マニュアル移行支援」
生産性向上プロジェクトの一環として、「社内問い合わせの削減」と「マニュアルの整備・Web化」を目指す中で、総合メディカル様では複数のツールを比較検討されました。
山口様:先行導入していたAIチャットボットについては、回答内容を更新する作業負荷や、想定外の質問に対応できない精度面の課題があり、現場での運用定着がしづらい状況にありました。
根本的な問題である「情報そのものの整備」や「マニュアルの最新化」に着手する必要性を感じていました。
山口様:そうした中で注目されたのが、マニュアルツール「COCOMITE」でした。
他社ツールと比較検討を重ねるなかで、COCOMITEは1マニュアルあたり最大250ステップまで登録できるなど、複雑な業務手順にも対応可能でした。
かつ、操作画面もわかりやすく、バージョン管理機能も備えているなど、自社に必要な機能が備わっていました。
また、弊社の医療支援事業では、法令や契約形態に応じて手順が細分化されるため、階層構造で情報を整理できる点は大きな魅力でした。
山口様:COCOMITEは導入前に実際のマニュアルを使って無料でトライアル運用ができました。
「使ってみなければ分からない」という現場の声に応える形で、既存のマニュアルを一部移行し、実際の使い勝手を確認しました。
さらに、既存マニュアル移行を委託できることや導入後の伴走支援に対する安心感も後押ししました。
AIチャットボットの回答画面でもCOCOMITEのリンクを仕込むことで最新内容を共有できるように工夫しています。
比較検討の結果、COCOMITEは必要な機能条件を満たしながら、導入後の支援も備えている点から、「ツールを入れて終わり」ではなく、運用を回し続けられる仕組みとして「生産性向上プロジェクト」にて評価・選定され、我々のチームで導入・運用を担うこととなりました。


活用されるマニュアルの運用体制づくり
使われ続けるCOCOMITEを目指し、4コマ漫画で活用方法を発信
COCOMITE導入期は、既存マニュアルを移行し、多くのマニュアルを保有する部署に説明会を実施して導入を進めました。
マニュアルのリストアップと分類を行い、不要なものを整理していきました。
総合メディカル様では「マニュアルを作って終わり」ではなく、「使われ続ける仕組みづくり」を重視されています。
大野様:COCOMITEを通じてしか参加できない社内施策やアンケートを設けるなど、利用を“必須の動線”に組み込み、全社員が少なくとも一度はログインする仕掛けを作りました。システム操作手順書のみでは、一度操作手順を覚えた社員はCOCOMITEにアクセスしなくなってしまいます。「COCOMITEを見ることで多くの情報が手に入る、有益である」という環境を整えるために能動的に施策を実施しています。
■お取り組み内容
・COCOMITEを介さなければ参加できない取り組み(アンケート調査等)によるアクセスする習慣・認知の向上
・新サービス・新商品等の営業担当者にとって有益な情報の提供
・説明会のアーカイブや各種資料を集約
・活用方法や取り組み内容を「4コマ漫画」で表現し発信
菅様:4コマ漫画については、COCOMITEにより関心を持ってもらい、「使ってみたい」と思ってもらうことを目的として、内製できる部署の協力を仰ぎ作成しました。誰でも理解しやすい漫画形式で表現したことで、COCOMITEに親しみを感じてもらいアクセス数の向上につながることを目指しました。4コマ漫画化するテーマを決め、読む人視点で分かりやすい内容になるように構成を考え、実際に漫画作成いただく社員にイメージが伝わるように、PowerPointで絵コンテを作成してイメージを共有していました。
さらに、マニュアルを作る側のモチベーション維持のためも“賞賛される仕組みづくり”も重要視されています。
「自分が作成したマニュアルが役に立っている」と感じられるように、閲覧数や活用状況を定期的に発信し、成果の“見える化”に取り組まれています。
導入の効果
問い合わせ対応工数を年間約5,000時間削減、本社・営業現場双方の意識改革へ
COCOMITEの導入によって、総合メディカル様では「社内問い合わせ対応工数の削減」という目に見える効果が現れました。
山口様:全社アンケートをもとにした業務量調査では、COCOMITE導入前後で、問い合わせ対応にかかる工数が年間約5,000時間削減されたことが確認されています。
特に問い合わせが多い商品・セグメントのマニュアルについてCOCOMITEで最も多く閲覧されていることもあり、COCOMITE導入の一定の効果が表れていると評価しています。
山口様:稟議申請に必要な業務のチェックリストがCOCOMITE上に掲載されたことにより、「チェックリストはCOCOMITEに格納されている」という認識が広まり、業務の中で「わからないことがあればCOCOMITEを見れば解決につながる」と気づいた社員、問い合わせすることなく自己解決を図ろうとする社員が増加し、基礎的な内容の問い合わせが大幅に減少しました。
大野様: COCOMITE導入検討のきっかけとなった社内問い合わせが最も多い部署に、私が所属していた頃の繁忙期には、1時間離席すると10件くらいの問い合わせメモが残されていることもありました。
そのような極端な状況は、業務フローの見直しや取り扱いサービス自体の再編で既に解消されていたものの、問い合わせ対応に翻弄される現況は続いており、その残課題の解消にCOCOMITEの機能を活用したマニュアル運用が効果的でした。
また、以前のマニュアル運用では、印刷が前提だったためレイアウト設計が大変でした。追加削除が簡単にはできず、番外編マニュアル作成でカバーしていたため、マニュアルが分散していました。
COCOMITEを導入してからは、改修がしやすく一元管理もしやすくなりました。
COCOMITE利用の習慣化
菅様・田中様:私たち運営チームでは、1日に1回は開くほど、COCOMITEを利用することが習慣化しています。
閲覧数などの定量成果が見えることで、次にやりたい案が浮かんでくるので、私たち運営チーム自身も行動変容につながっていると感じます。
COCOMITE内で引継書テンプレートを用意しているので、業務を引き継いだ人がCOCOMITEでマニュアルを作成する運用になっています。
COCOMITEの承認フロー機能を使って、業務を教えた人が内容をチェックしてから公開することで、内容の理解度チェックにもつながっています。


成果拡大に向けた今後のアクション
閲覧データ活用によるネクストアクション策定と部署内利用促進
山口様:今後は「データの活用」を強化していきます。どのマニュアルがよく見られているのか、現場の関心はどこにあるのかを分析し、情報をアップデートし続けるサイクルを作りたいと考えています。
例えば、パートナーアライアンス情報の閲覧状況から、提携戦略の改善点を見出すなど、営業戦略構築の材料としても活用していきたいですね。
また、COCOMITEについては、自然言語での検索ができるとより便利になると思っています。今後の開発に期待します。
大野様:COCOMITEは、業務の標準化はもちろん引継ぎのシーンなどにも活用できる強力なツールです。
今後は活用事例の発信や勉強会を通じて、部署内でのマニュアル作成・利用をさらに促進し、全社的な生産性向上を加速させていきたいと考えています。
山口様:ビジネス再構築・組織体制刷新とともに、営業リソースの最適化や業務効率化が経営課題として浮上しました。
これを受けて『生産性向上委員会』が立ち上がり、2021年に医業支援事業部門の所属者を対象に業務量調査を実施しました。
その結果、社内問い合わせ対応に最も多くの工数が割かれていることが明らかになり、間接業務削減と業務標準化の必要性が定量的に示されました。